2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

一冊堂 「書物に関する図書室」 便り No.1

『本は、これから/岩波新書・池澤 夏樹著』 書物(紙の本)だけにある特性を語っている部分を、一冊堂の視点で抜き出してみました。内容的に、「書物」を「電子書籍」と置き換えても本質的に変わらないものは、書物(紙の本)の特性とはいえないと思うので…

「電子書籍は文明、書物は文化」か?

電子書籍(あるいは出版)の出現は、改めて本の存在についての論議を高めさせているようです。そこには、「本は文化である」という視点で、文化と文明の違いを述べる意見が多くあります。そのひとつとして「iPadで象徴されるデジタルメディアは『文明』であ…

文章喪失の危機

「書物」対「電子書籍(あるいは出版)」が出版界で論議されていますが、「書物」対「電子書籍」という図式は、はたして本質を突いているのでしょうか。 論議すべきは、この図式ではなく「動かせない紙面」対「動かせ、音が出る画面」として考えるべきではな…