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小出版社の財産は編集力

 ある小出版社経営のM氏は、「本は、何十年後、何百年後に読んでも新鮮であるべき」と語っています。ですから出版社は、本がある限りは存続しなければならないという覚悟が必要です。

 ところで、過去、未来の何十年、何百年の間に、本(コンテンツ)を伝える媒体は変化していきます。歴史を振り返れば、伝える手段は「言葉」から「紙」、そして「電子媒体」へと変遷してきました。

 しかし媒体が何であれ、本(コンテンツ)の質を深化させるためには、編集という思想・技術が不可欠です。 ここに小出版社の可能性が見いだせます。編集力は、出版社の大小ではなく、編集者個々の能力によっているからです。

●小さな出版社の壁を考える

 編集力があるとしても、出版社を始めるにあたっては、次の3つは克服しなければなりません。

  1 出版社とは場であり、人に来てもらえる場を持たなければいけない。

  2 印刷代という重しを乗りこえなければいけない。

  3 デジタルという時代背景を活かさなければいけない。

 1と2は、ありていに言えばお金の問題です。

 3は、実は1と2を解決する手段を示しています。コンピュータ、またインターネットは活用する能力とチャレンジする精神があれば、個人レベルでも大いなる可能性を提供してくれます。

 1については、出版社の「原風景」ともいえるカオス的空間をインターネット上に構築することで解決します。

 2については、「One Book Publishing」が有効な手法となるでしょう。

蛇足的追記 一冊堂は、企画出版・印刷・販売の三位一体を可能であると考えて、楽天的なスタートをしています。